減価償却って何?②
減価償却には中小企業や個人事業主にとって有利な制度があります。
知らないと損することが多いので、ぜひご一読くださいね。
原則として、減価償却の対象になる固定資産は、
取得価額10万円以上、かつ耐用年数1年以上のものになります。
①一括償却資産
取得価額が10万円以上20万円未満の固定資産については、
その減価償却資産を一括して、取得価額の合計額の3分の1を
3年間に渡って償却することができます。
オフィスの備品等はこれに該当することが多いと思います。
【設例】
1台15万円のデスクセットを10式購入した
取得価額の合計は、15万円×10台=150万円です
これを3分の1の50万円づつ、3年間に渡って経費計上することになります
②少額資産の特例
これは中小企業だけが使える特例です。
取得価額が10万円以上30万円未満の減価償却資産については、
取得した年度に全額経費にすることができます。
ただし、取得価額の合計額が300万円までが対象です。
【設例】
従業員用のPC(1台20万円)を20台購入した
取得価額の合計は、20万円×20台=400万円
このうち300万円は購入時に経費処理することができ、
残りの100万円は通常通り減価償却をすることになります。
いずれの場合も、計算方法、税務申告書の記載方法が
通常と異なりますので、
適用する際には、顧問税理士に相談するようにしてくださいね。