黒字倒産ってどういうこと?
会社は黒字(つまり利益が出ている)なのに倒産してしまうことがあります。
これはどんな場合に生じるのでしょうか?
まず大前提として、会社が倒産するとは、
債務の支払が出来なくなることを言います。
会社は赤字になるから倒産するのではなく、
支払が出来なくなった時に倒産するのです。
黒字倒産の原因は大きく2つに集約されます。
①資金繰りが回らなくなった
これは売上が急拡大している成長フェーズの企業や、
大型プロジェクト型のビジネスモデルでよく見受けられます。
売上があがっても掛け取引をしている場合、
売掛金の入金は数か月先になる場合もあり、
その間に仕入代金や設備投資の支払が先行して、
手元資金が不足して支払い不能になることがあります。
②負債が多すぎて返済が追いつかなかった
多額の設備投資が必要で投資資金を借入金で賄っている場合、
利益が黒字でも返済が追いつかなくなってしまう場合があります。
特に元本据置の条件で借入している場合は、
元本返済が始まるタイミングで一気に資金繰りが悪化します。
これは事前に備えておかなければなりません。
黒字倒産は利益が出ている、売上が伸びている状況でも生じる可能性があります。
事業はうまくいっているように思えるだけに気付きにくいという怖さもあります。
次回はどのようなことに備えておけば良いのか、お伝えしたいと思います。