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変動比率と固定費~その3

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変動費率と固定費のバランスによって戦い方は大きく変わってきます。
例えば同じ売上高1億円、経常利益1,000万円の会社があったとします。
しかし、変動費・固定費の内訳が以下のように異なります。
A社:売上高1億円、変動比率30%、固定費6,000万円、経常利益1,000万円
B社:売上高1億円、変動比率70%、固定費2,000万円、経常利益1,000万円

この時、経常利益を2倍の2,000万円にするために必要な売上高は、
A社:(2,000万円+6,000万円)/(1-30%)=11,428万円
B社:(2,000万円+2,000万円)/(1-70%)=13,333万円
のようになります。

ここから分かることは、変動比率が低い(言い換えると粗利率が高い)ほうが、
利益を2倍にするために必要な売上高の増加分は少なくて済むということ。

そうなると、多少値引きをしたとしても販売数量を増やすことで
利益を増やすことができます。
反対に粗利率が低い事業の場合、
安易な値引きは命取りになりかねません。

自社の変動比率と固定費を知ることで、選択すべき戦略が見えてきますよ。