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変動比率と固定費~その2

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そもそも、変動費とか固定費ってなに?

変動費とは、売上高の増減に応じて変動する費用のこと。
代表的なものは、原材料費、商品仕入、外注費、消耗品費や運送費などを指します。
変動比率とは売上高に対する変動費の比率のことです。
10,000の売上に対する変動費が3,000だったなら、
変動比率は3,000/10,000=30%になります。
粗利益は売上高から変動費を差し引きして計算します。
この例の場合、粗利益は7,000、粗利率は70%になります。

固定費とは、売上の増減に関わらず、発生する費用のこと。
代表的なものは、人件費、オフィスの賃料、工場や設備の減価償却費、光熱費や通信費などです。

固定費が6,000なら、この会社の経常利益は、
売上高ー変動費ー固定費(10,000ー3,000ー6,000)で1,000になります。
このとき、経常利益を2倍の2,000にする利益計画を立てる場合、
2,000+6,000(固定費)=8,000の粗利益が必要になり、
粗利率が変動しないとすると、
8,000÷70%=11,428の売上が必要になります(14.2%のアップ)。

自社の儲けの仕組みを知るためには、変動費率(粗利率)と
固定費を正確に把握することがポイントです。
もちろん変動比率は事業の種類や商品の種類によって異なります。
これらを把握することが数字に強い経営者になるための第1歩です。