預金残高のチェック
法人であれ、個人事業主であれ、事業経営をしていると
必ず売上債権の入金や各種経費の支払いが発生します。
毎月、月次決算をしていると、
帳簿上の預金残高と実際の銀行預金残高が一致しない場合がよくあります。
銀行預金残高は事実であり現実なので、
原因は会計処理の抜け漏れや誤りであるケースがほとんどです。
月次決算を行って毎月預金残高の照合を行っていれば、
差異の原因特定はそれほど大変ではありませんが、
年度決算の時にまとめて1年分の会計処理をしていたり、
数か月に一度しか会計処理をしていない場合、原因特定に時間がかかり、
多くの場合調べきれないという状態になります。
そうすると、原因不明の差額(ほとんどの場合、実際の銀行預金残高のほうが少ない)は使途不明金として役員貸付金に計上する場合が多くなります。
役員貸付金が多額にある場合、銀行からの信用が下がり、
融資を受けられなくなるという問題が生じます。
毎月、タイムリーな月次決算が出来ていない経営者の方は、
まずは預金残高のチェックから始めることをおすすめします。